無駄な研究費の削減
誤まった細胞の蔓延により研究費が無駄になるのを防ぐためにも、細胞株の認証の必要性が叫ばれておりますが、依然として十分になされていないようです。誤って同定された細胞株を用いて実施された研究は、誤った情報を文献に加え、再現性がなく、さらに疑わしい研究につながる可能性があります。
それでは、いつ細胞株の同定と認証を行うべきでしょうか?
NIH(アメリカ国立衛生研究所)やNatureなど多数の学術誌は、論文に使用される細胞株の認証のためのガイドラインを定めています。新たな細胞株が確立または取得されるたびに認証が必要なのです。細胞は、凍結前、培養が活発に増殖している間、細胞株の性能が一貫性のないまたは予期せぬ結果を生じる場合、出版前、などの段階で再認証されるべきです。また、クロスコンタミネーションを防ぐために、複数の細胞株が調査中である場合、細胞を試験しなければならく、新しい実験を開始するときにも試験しなければならないのです。
サービス概要
ヒト細胞株認証サービスにはISO等で認定の遺伝子型判定を
ヒト細胞株認証およびマイコプラズマ検出のための、認定されたGLP準拠DNAジェノタイピングサービスを提供しています。これらのサービスは、SNP、STR DNAプロファイリング、高分解能Luminex HLA DNA遺伝子型決定、DNA配列決定、およびバイオインフォマティクスデータ分析の長年の経験を持ち、ISO等で認定されたヒトDNA同一性試験施設で行われます。種およびアイデンティティの確認、交差汚染、誤って識別された細胞、そのような目的に最高の方法をお客様に提供し、NIHの勧告や学術誌のガイドラインに準拠していることを保証します。
*サンプルは常温で輸送可能な乾燥状態での送付をおすすめいたします。要冷蔵の場合、通常の送料とは異なります。
一例
Standard: Cell Culture STR ProfilingService Description (3-5 days)*サンプル移動日数は除く
- DNA Extraction: DNA extraction from standard cell line samples (Dry Cell Pellets, Frozen Cell Pellets and Cryopreservation Tube)
- Unknown Sample Profiling: Short tandem repeat (STR) profiling of a cell line sample using AmpFℓSTR® Identifiler® for high resolution screening and intra-species cross-contamination detection.
Why Choose Bio-Synthesis to authenticate your cell line?
- 同社の標準的サービスは、ヒト細胞間のコンタミネーションや突然変異を検出するだけでなく、問題の細胞株が標準マーカーの欠如を検出することによってヒト由来であるかどうか確認します。
- 種特異的認証サービスは、問題の細胞株が実際に同社の種間識別と検出のアプローチによって検出可能な14種のうちの1種であるかどうかを選択的に検証することができます。種内識別サービスは、現在のところ、ヒト細胞株でのみ利用可能。 (検出可能な種:ブタ、ヒト、ネコ、チャイニーズハムスター、アカゲザル、ヒツジ、ウマ、アフリカミドリザル、ラット、イヌ、マウス、ウサギ、ヤギ、およびウシ)
- 細胞株認証は、問題の細胞株の遺伝子型が、推定された親細胞の遺伝子型と同一であるかどうかを検証することができます。親細胞の遺伝子型が、公認のデータベース(ATCC、DSMZ、JCRB)によって決定された場合、ご提出頂いた細胞の遺伝子型をデータベースの遺伝子型と比較することができます。Bio-Synthesisはまた、データベースにまだ表されていない親細胞を遺伝子型決定することもできます。
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メール: biologica[at]biologica.co.jp
電話: 052-262-6732
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