バイオロジカはファージディスプレイ技術に基づくCreative Biolabsによる統合サービスを提供致します。同社は、ライブラリー構築およびスクリーニング、抗体ヒト化、抗体親和性成熟、特異的モノクローナル抗体の産生およびファージディスプレイ技術を用いた多くのサービスにおいて豊富な経験を有します。お客様に合う抗体およびペプチドファージディスプレイライブラリを提供致します。
What is Phage Display?
ファージディスプレイは、例えばタンパク質同士、タンパク質とペプチド、あるいはタンパク質とDNA間の相互作用など、分子の相互作用の研究などのプラットフォームの一種です。
ファージディスプレイ技術は、タンパクやペプチドなどの目的の分子をバクテリオファージの表面上に提示するために、そのファージに手を加えることによります。このために、ご希望の分子をコードする遺伝子がファージコートタンパク質の遺伝子に挿入され目的の分子の発現をもたらします。
ファージディスプレイライブラリーは何百万もの遺伝子改変ファージを組み立てることによって構築されますが、ファージはさらなるスクリーニングおよび選択のために使用されます。このプラットフォームは、細胞プロセス内の天然分子を模倣し、他の分子とのそれらの相互作用を検出することに貢献するのです。
Creative Biolabsの包括的ファージディスプレイシステム
長年の研究開発で、Creative Biolabsは様々なプロジェクトで様々なタイプのファージを使用することにより、豊富な経験を持っています。一般に、繊維状バクテリオファージ(例: M13)は、ファージディスプレイのための最も一般的なビークルであり、多くのタイプの研究で広く使用されております。一方、別のメリットを有するT4やT7ファージシステムを介してのサービス提供も可能です。
表1.異なるファージディスプレイ用ビークルとその特性(Ebrahimizadeh and Rajabibazl 2014)
M13 | T4 | T7 | |
Genome Size | 6407 bp | 168895 bp | 39937 bp |
Display Protein | All coat proteins, usually pIII and pVIII | SOC and HOC | gp10B |
Display Size | >110 kDa on pIII <10 kDa on pVIII | <710 kDa | <132 kDa |
Display Density | <5 copies on pIII <2700 copies on pVIII | <810 copies on SOC <155 copies on HOC | <415 copies |
Lifecycle | Lysogeny 溶原性 | Lytic 溶菌性 | Lytic |
ファージディスプレイの注目アプリケーション
ファージディスプレイは、新薬およびワクチンの開発に大きな貢献をしたことから、免疫学的および細胞生物学的研究において重要なツールとして広く認識されております。この技術は、標的に対して高い親和性および特異性を有するタンパク質、scaffold、ペプチドまたは抗体を選択または単離するためのファージディスプレイライブラリとして広く使用されております。
最も成功した応用の1つとして、特異的な抗体の研究開発における安全性と効率性が挙げられます。特に、ヒト抗体配列に基づくファージディスプレイプラットフォームを利用することにより、倫理的および道徳的な問題なしに完全なヒト抗体を産生することが可能です。さらに、このプラットフォームは、インビトロでのタンパク質の進化のための幅広い選択肢でもあり、典型例としては、抗体親和性の成熟があります。低い副作用の抗体医薬に対して高親和性の抗体をスクリーニングすることができます。
さらに、ファージディスプレイプラットフォームは、ワクチン開発や、疾患進行のモニタリングと治療効果の判断のために重要なツールでもあります。
ファージディスプレイプラットフォームの10年以上の経験を経て蓄積された豊富な専門知識と他の先進技術と統合することで、
- ライブラリー構築とスクリーニング
- モノクローナル抗体産生
- 抗体ヒト化
- 親和性成熟など
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